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優勝してマウンドに集まる聖カタリナの選手たち。手前(①)は西条の宇佐美球児選手=2024年7月30日、坊っちゃん、中川壮撮影
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 聖カタリナが初優勝した愛媛大会を振り返る。

 昨秋と今春の愛媛県大会を制した第1シード松山商は、準々決勝で松山中央に敗北。多くのチームが対策に励んだ林颯太投手(3年)を擁し、23年ぶりの優勝をめざしたが、守りの乱れで敗れた。

 前回準優勝の雪辱を期した第2シード今治西は、初戦の2回戦で聖カタリナにサヨナラ負け。投打に昨年の中心選手が残り、「総合力では松山商を上回る」とも評されたが、真価を見せる前に姿を消した。

 一方、旋風を起こしたのは松山中央だ。タイプの異なる2投手の継投を軸に、初の4強進出を果たした。山本歩睦投手(3年)は遅いカーブを勇気を持って投げ込んだ。全5試合を無失策の守備も光った。

 宇和の渡部遥斗投手(3年)は1回戦で、前々回優勝の帝京五を相手に無安打無得点を成し遂げた。打者30人に投球数125、三振6、四球2、死球1の快投をみせた。

 創部9年目の聖カタリナは、今治西を破って勢いに乗った。西条はエース宇佐美球児投手(2年)を救援で起用し、優勝した2009年以来の決勝へ進んだ。日程の雨天順延で、決勝は全国49地方大会で最後となった。

 聖カタリナが出場する全国高校野球選手権大会は7日、阪神甲子園球場で開幕する。組み合わせ抽選会は4日にある。(中川壮)

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